ただ安いだけで飛びついてはダメ!

安いと言っても、万単位の出費が必要な海外旅行。最終的に楽しい思い出になるように慎重にツアーを選ぶことが大切です。

行きたい国と時期が決まったら、まずやることは「相場感」を感じてみる

大手旅行会社では高い印象がありますが、大手、格安ツアー問わず、大体のツアー情報をサイトで確認するのがよいと思います。

私の検索順は、次のとおりです。

  1. 大手旅行会社で検索(JTB、近畿日本ツーリスト、日本旅行、HIS、阪急トラピックスなど)
  2. ab-roadで検索
  3. 検索エンジンで「(行きたい国名)」「ツアー」で検索

気になるツアーを見つけたら、印刷、または、bookmarkなどをして残しておきます。

検索を進めていくうちに、だんだん共通点や差異がわかってきます。

  • 安い時期と高い時期の旅行代金
  • 人気の観光スポットとルート
  • ホテルのグレードによる旅行代金の違い

そこで、どうしても譲れない都市、航空会社、ホテルグレードの条件でツアーを絞り込み、各社の比較をしてみると良いと思います。

<参考>大手旅行会社一覧
JTB 海外ツアー
H.I.S.海外旅行 (航空券・ツアー情報)
【日本旅行】海外ツアー
クラブツーリズム
近畿日本ツーリスト 海外ツアー
阪急交通社 海外ツアー

 

大手は高い?値段の差異はどこか見分ける。

大手旅行会社は高い印象があるかもしれませんが、お盆休みなどの休みが集中する時期ほど、ほかの旅行会社は満席なのに大手だけ確保できるときがあります。大手旅行会社は、航空券やホテルをバルクで抑えていることも多いため、直営航空会社でNGでも取れることがあります。チャーター機や空きを減らすために直前で安くするケースもあります。大手だから高いという固定観念は捨てて、広く調べるのをお勧めします。

例えば、大手旅行会社のJTBでもアウトレット商品を扱っています。私も定期的に覗いています。
【JTB】在庫一掃中!お買い得な海外ツアーは「旅のアウトレット」

さて、ツアーの値段の差異はどこにあるのでしょうか。

大手に比べると人件費や宣伝費がかからないのは間違いありません。でも、ツアー内容にも隠されているかもしれません。

  • 一番安い飛行機やホテルを確保するため、直前まで航空会社・ホテルは決まらない。マイルがたまらない。
  • 送迎はついていない。現地旅行会社の契約がない。
  • ホテルが非常に遠い。

など。ツアーについていない内容は、自身で手配することにもなりますので、わからない点があれば、問い合わせしてみるとよいです。

 

 

格安サイトを利用しても怖くない?

名前も聞いたことのない格安旅行サイトを利用するのは怖いものです。もし、不安な思いがあるときは、「やめておく」ことをお勧めします。

不安を持ったままの旅行は、結局日本に戻ってくるまで不安はつきまといます。せっかく高いお金を出していく旅行です。そういう冒険はしないのが一番です。初めての海外旅行の場合はなおさらです。

と書きつつ、やっぱり諦めきれないときがあります。

そういうときは、私は「ボンド保証制度」「キャンセル期限」「クレジットカード支払」の有無も条件に加えます。

 

ボンド保証制度

社団法人日本旅行業協会(JATA)のボンド保証会員というのがあります。JATAのホームページによると、報酬を得て募集型企画旅行の代売を行う業者を第1種旅行業とし、観光庁への登録が必要となっています。この登録は、財務的基準も見られ、第1種旅行業を営もうとする人はそれなりの資産を持っていることが条件になります。また、協会の保証会員になるということは、「弁済業務保証金分担金」を支払うことになっています。更に、「JATAボンド保証制度」という海外募集型企画旅行を取り扱う旅行会社が任意で加入する制度もあります。この2つに加入している旅行会社が仮に倒産になった場合は、消費者に支払う保証制度がありますので、ボンド保証会員マークがついているかどうか、チェックしておくのは必須です。

JATA会員リスト で簡単に検索できます。

 

キャンセル期限

大手旅行会社の場合、旅行代金の支払い期日に関する規定が設けられています。

格安サイトでもキャンセル規定を設けているサイトはたくさんありますが、申し込みを行って数日以内に全額支払うように決まっているところは自転車操業の疑いがあります。(出発日40日前を切っている場合は除く)

クレジットカード支払い

格安サイトでは、支払手段は「銀行振込」のみの場合は多く存在します。銀行振込のみだからと言って心配と決めつける必要はありませんが、クレジットカード払いを選択できるかどうか、確認したほうが良いと思います。クレジットカードを利用できれば、その旅行会社が倒産しても、クレジット会社との交渉により代金が返還される場合があります。

〇体験談(良かった事例)〇

ab-roadで見つけた海外リゾートへの旅。他のサイトより一番要望に近いツアーでかつ若干安かったが、A社という旅行会社は聞いたことがない。WEBで調べても口コミの評判は1個もヒットせず。旅行会社の指標となる旅行業番号はかなり古いので、それなりに老舗らしい。それだけでは信用できず、思い切ってA社に問い合わせ。航空会社指定のため、ANAのマイルがたまるか確認したところ、すぐに「マイルがたまるクラスです」との回答あり。お盆休み近辺の出発のため、飛行機の空き状況を確認してもらったところ、片道は規定クラスが満席で25000円追加で確保可能とのこと。現地でレンタカーを借りるため送迎は不要に変更。その代り、トランジットの国での宿泊を4つ星から5つ星の指定ホテルに変えてほしいと伝えたところ、速やかに再見積書を発行。そのやりとりが非常によかったため、A社に申し込みを行った。

本来は銀行振り込みのみとのことだが、クレジットカードでの支払いは電話での対応か、直接オフィスでの支払いが可能とのこと。オフィスが存在することも安心材料となった。実際の旅行の手配もスムーズで問題なく旅を終えることができた。

✖体験談(ヒヤリ事例)✖

偶然見つけた旅行代理店サイトB。とにかく激安。お盆時期にもかかわらず、ハワイが往復中華系エアラインのビジネスクラスの上、超高級5つ星ホテルに泊まる5泊7日の旅 149,000円。かなり怪しいと思ったが、この激安に思わず申し込み。半年以上も先のツアーにもかかわらず、2週間以内に全額銀行振り込み。半年間不安に駆られる。1週間前にようやく旅程表が届いてようやく安堵。無事出発できてBへの信頼感が芽生える。

次の年には、またお盆時期に「タイ プーケット&バンコク 5つ星ホテル滞在 4泊5日99,800円の旅」を見つけ、早速申し込み。無事出発でき、さらにBへの信頼感が芽生える。

その次の年、ハワイ99,800円のプランを見つけ申し込み。ところが今回の振り込みは数日以内に全額支払いが必須。入金しそびれたその日、旅行代理店サイトBは業務停止。そして社長が詐欺容疑で逮捕。(当時大騒ぎとなりました)被害者は多数。入金を忘れなかったら被害者になるところでした。それ以来、明らかに格安(他社と比較しても5万円以上安いなど)には手を出さないでおこうと決めました。。

 

[char no=”1″ char=”空海”]格安サイトの申し込みが心配な時は、「申し込まない」のが一番!もし、諦めきれないときは、ボンド制度/問い合わせの対応/キャンセル規定/クレジットカードの使用有無を確認して、疑い深く物事を進めましょう。’怪しければ途中でキャンセルするする勇気も必要です。[/char]

最近では、無料でプランを探してくれるサイトもあります。たくさん探すのは面倒な方にはいいと思います。