てるみくらぶで発券トラブルのニュース

2017.3.24、格安ツアーの老舗でもある「てるみくらぶ」で発券トラブルが起こっているニュースが大々的に流れています。
発券トラブルとありますが、3/23期限の航空券発券システムの弁済が未払いとなってしまったことが原因のようです。
通常、資金ショートイコール倒産ではありません。しかし、3/24の東京経済ニュースでは、「(株)てるみくらぶ 倒産形態:事業停止」ともありますので、事実上の倒産となる可能性が出てきました。
また、海外の現地契約会社には倒産との情報が流れており、空港送迎がこない、現地に行くとホテルがキャンセルされている、などの二重トラブルも発生しています。
申し込んでいる人やすでに出発した人の気持ちを思うと、昔バーゲントラベルの被害にあいそうになった私には他人事とは思えません。特に今旅行中の方には無事旅行は終えて帰ってきてほしいと祈るばかりです。まだ出発していない方も無事行けるといいのですが、、

 

てるみくらぶとは

東京商工リサーチによると、てるみくらぶは平成10年創業の旅行代理店です。東京本社のほか、大阪、名古屋、福岡、札幌にも支店があります。入社説明会も開かれていました。

競争激化の旅行業界の中で格安ツアーを浸透させた功労者であり、ハワイやグアムの旅行に強いイメージがあります。

一方、「てるみくらぶは大丈夫?」という質問はYahoo知恵袋などのサイトでも、何年経っても何度も見かけましたので、申し込む人も格安ツアーへの申込は不安に思いつつ購入していたのだと思います。

 

てるみくらぶの弁済業務保証金限度額は1億2000万円

以前、格安ツアーに関する記事では、格安ツアーをあきらめきれないときには、ボンド会員の有無/キャンセル規定/クレジットカード払いの有無 も確認したほうがよい、と書きました。

ボンド会員になるには多額の預託金が必要です。未払等の問題が発生した場合ば、JATAが弁済業務保証金の限度額の範囲で弁済してくれるというものです。てるみくらぶの弁済業務保証金限度額は1億2000万ということです。

てるみくらぶの手広さを考えれば、申し込んだ方全員に申し込み金全額の弁済は厳しいと思われます。てるみくらぶが申込者に対し、「ご購入済みの旅行ツアー代金の返金等につきましては、日本旅行業協会等関係先と協議の上、ご連絡させていただきます」と通知していることからもこの弁済額を利用する状態に陥っているということは間違いありません。
通常、JATAの弁済になれば、弁護士から申込支払者に対し書面通知され、通知された期日内に手続きをすることになります。いくら戻ってくるかは今後の話になります。
てるみくらぶは通常ツアーの場合はクレジットカード支払に対応していました。クレジットカード払いで申し込んだ方はすぐクレジット会社に対して請求を止めてもらえるか確認することが大切です。

4月特定日限定ハワイ5日間49,800円というツアーも

先日のてるみくらぶの格安ツアー情報で、明らかに安いツアーが出ていました。
・4月特定日限定成田発ハワイ5日間燃油込49,800円
・4月特定日限定成田発ハワイ6日間燃油込59,800円
このツアーは、オンライン申し込み限定、現金一括払限定となっていました。こういう一括払いというのは資金繰りが厳しいサインともとれます。(クレジットカードの場合は入金までに時間がかかるため)

すでにてるみくらぶのWEBサイトのツアーは申し込みができなくなっています。掲載していたトラベルコも閲覧ができなくなっております。